dash&bagel

ふり返れば眩しい

いなくてもいい

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空き空き環状線。悲しいかな快適である。

 

・今日の感想

私は今ふくふくで、綺麗なワンピースが部屋のハンガーにかかっているし、馴染んできたフリンジのついた革靴もあって、髪はピンクブラウンでずいぶんのびてきたのに、なぜどこも行けないんだろう。

一番幸せそうな容貌をしているのにもったいないな。

まあ私はいつだってその時が一番幸せなシステムだから、その時が一番魅力的でありたいけど、なんか最近ふくふくしている。

好きな人に好きなだけ会える環境になりたいな。

どんな人でも、いなくても生きていけてしまうことに気づいてしまったら、一気に臆病になると思う。

会いたいときに会いに行く人間でありたい、と常々思ってきたし、思っているのだけど、ここまでうまくいかなくなるなんてねえ。

会いたい人がたくさんいる。

 

・読書などの状況

今日もブログを読んだ。

うまく集中できなくて、本が読みにくい。

思ってもみないものが読みたくなってきた。

「粉チーズ食べたい」みたいなタイトルの本を薦めてもらったのだけど、正しいタイトルなんだっけな。

 

・睡眠や健康

肩いてええええええええええええ。

激痛。どうしたらいいのこれ。腰もなんか痛いんですけど!

よろしくない!

 

・気になったこと

最近仲良い子が、鳥がわかるようになって、それで季節を感じたいと言っていて、優しいなあと思った。

電子書籍で鳥の本を買おうと思っていたけど、その子と歩きながら見かけた鳥のページに日付を書いていったら楽しいだろうな、と思って紙の方にした。したごごろだ。

目線の優しさってなんでわかるんだろうな。

興味を持つこと、その興味への姿勢、言葉の選び方、何をとっても優しい人は優しい。

見習いたいなあ。

鳥と植物を多少はわかるようになったら、きっとその子との散歩はもっと楽しくなるから何冊か紙の本を買おう。

 

・仕事を京都に行くテンションでやめない

来週から時短勤務になるらしい。おっそ

これから先の不要不急のもの業界について考えている。

webに興味が出てきた。

私はウィンドウショッピングを失った世界を見たくないので、

あのワクワクを失いたくないので、ワクワクする通販のビジュアルとかをやれたらなあ。

迷って、結局何も買わなかった思い出は小さくキラッとする気がする。

その感覚はネット通販でも得ることが出来る気がするから、

変わっていく中で出来る限りの楽しさを、娯楽と実用の間にいる人間なりに、考えていきたい。

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今の状態が五年は続くのか、と思うと爪を可愛くせざるを得ない。


・今日の感想

好きな人に会いたいし、意味のない買い物をしたいし、お化粧してイヤリングつけて可愛い革靴で遠くに行きたい。

これに尽きるなあ。マスクが思いの外こたえる。

化粧できないと服も髪もおざなりになって、気持ちと社会性が萎れていく感じがする。

ラジオから不意に流れてくるどう考えても笑うしかないしょうもない話に思う存分ニコニコしててもバレないことだけはいいかもしれない。

でも多分笑ってるのバレてるんだろうな。

 

・読書などの状況

今日も通勤時間はブログを読んでた。いろんなものが読みたいな。

なんとなく手持ちの紙の本を100冊に絞って、手放せそうなものは譲ったり売ったりしようと思っていたのだけど、もうこの状況だと両方難しくなってしまったので、全てゆっくり読み返そうか。

きっとこれから本を読むしかないな、という時間は増えるのだろうな。

私はもともと一定時間は何かを読むようにしているので、そのほかは社交に割り振りたいのだけど、どうしようもない。

土日両方家にいるのなら、週2.3冊くらい読めるかもしれないな。

20代前半は心して本を読もうと思っていたので、時間をもらえたと思うことにしようか。

いやそれは厳しいな、本を読んで外に出るから、物語が私に刺さってたくさんの血や楽しさや震えを振りまくのだ。人に出会ったり、何かを見るから本の世界は私に語りかけるようになる。強制的にどちらかを欠くことになるのは、とても辛くて、どうしたらいいか少しわからないというのが本当のところ。

こういう気持ちのときは何を読めばいい?

 

・睡眠や健康

左肩いてええええ。困り果てている。激痛に一歩づつ近づいている。

体が歪んでいるので、変に重さが偏って、デスクワークで凝り固まって奇妙なバランスになり支えきれない骨なのか筋なのかが炎症を起こしているのだろう。

あと三日も10時間勤務が待ち構えている。整体に行く気力がどうしてもない。

ていうか整体今開いてるのかしら、体の重要なメンテナンス機関だから、営業している気がするけど、今は何を利用するのも気が引けてしまう。

あとマスクで肌荒れしてきてどうしたもんかなあと悩み、高い洗顔をドラッグストアで買ってみた。改善されますように。

ドラッグストアに全ての娯楽が集中している気がする。実際ものすごく売り上げているらしい。

明らかに不自然な偏りだな。

ドラッグストアでマニキュアを買ってみた。爪を彩るのは強めのコミュニケーションであり、セラピー。

 

・気になったこと

たくさんあるのだけど眠いので今日は調べない。

ラジオや職場で耳にした知らない単語などを書き留めておいて軽く調べるのが楽しい。

そういえば、ついったでどこかのオンライン授業のようなものが解放されている、というのが流れてきたので見ておきたいな。

これからオンラインで学ぶのが発達してくるのなら、いろんな人がアクセスできるようになればいいな。

私は理系の科目にあまり縁がなかったので勉強してみたい気持ちが強い。

私程度の初学者レベルの授業も出てくるだろうし、目ざとく吸い寄せられたいな。

 

・仕事を京都に行くテンションでやめない

ロフトがしまっている状況がまだ飲み込めない。

使い切ってしまったノートを買い足したいのに。

私が商品を無事世に出せても、売るところが閉まっていると思うと、仕事がはかどらなかった。

私が愛しているウィンドウショッピングの許されない世界であること、それが数年以上確実に続くということを信じたくない。

違う形のウィンドウショッピングを模索しなくてはいけないなと思い、webに力を入れてみる気になった。

snsと通販。変わっていくことがわかっているなら、楽しんで打撃に備えてゆきたいな。

お控えたい

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広告を出す企業がなくなったのか自主的なのかは知らないけど、鉄道会社の広告、というか注意でデジタルサイネージがジャックされていて、ディストピア感溢れる。

ぽぽぽぽん思い出すなあ。人は激減していて、花屋は閉まったまま。

 

 

・今日の感想

行き帰り20分ほど歩くのだけど、その間いつに戻りたいかを考えていた。

どの時点にも戻りたくないなあ。

基本文字通りそのまんま締め切りの多い人生なので、学業では制作物の締め切り、趣味では同人の入稿とか、仕事でも入稿に追われることにしたし、修羅場じゃない時期があまりないので戻りたくない。

今以外、一回きりじゃないと耐えたくない。耐えれるけどもっかいやりたくはない。

健康に悪いし。

 

・読書などの状況

今日の通勤時間はお気に入りのブログを読んでいた。

もう数ヶ月ずっと遡って読んでいる。今2017年にいる。

本当に気に入ったブログは全て読むし、何年もずっと読む。

彼らの文章と長い時間過ごして、彼らの文章を通して世界を見て、そういうことによって私は作られてきた。

どこの誰かも知らないけれど、ずっと読み返して、体に染み込むくらい影響を受ける経験をとてもありがたく思っているのだけど、彼らはそれを知ることはない。

そして多くのブログは更新が止まっていて、彼らが今何をしているのか私は永遠にわからない。

生きているのかも、わからないのだ。

 

・睡眠や健康

左肩めっちゃ痛い。在宅勤務になったらずっと寝てるのにな。

国が10万円くれたら全部整体費用にしちゃうかもしれないな。

30万くれたらまずホットサンドメーカーと椎茸栽培キットを買うんだけど、

10万円だと整体費用で終わっちゃうな。

 

 

・気になったこと

今日(4月14日)はタイタニック号が沈んだ日であるらしい。ラジオで言ってた。

 

>タイタニックRMS Titanic、ロイヤルメールシップ・タイタニック)は、20世紀初頭に建造されたオーシャン・ライナー、豪華客船である。

処女航海中1912年4月14日深夜、北大西洋上で氷山接触、翌日未明にかけて沈没した。犠牲者数は乗員乗客合わせて1,513人(ほかに1,490人、1,517人、1,522または1,523人、1,609人などさまざまな説がある)であり、戦時中に沈没した船舶を除くと20世紀最大の海難事故であった[1]タイタニックとその事故は、しばしば映画化されるなどして、世界的にその名を知られる。

 

wiki見た。コピペした。

1912年を調べてみる。

明治45年/大正元年夏目漱石袁世凱通天閣初代、西園寺公望桂太郎

教科書に出てくるなあ。この中だと、夏目漱石だけ好きだな。

坊ちゃんのドラマを見て感動して労働をやってみる気になって百円ショップで働き始めたりした。ありがとう夏目漱石

坊ちゃんは1906年発表らしい。

この年の出来事をまたwikiでざっと見ていると、

フィンランドで女性に参政権を付与、というのが目についた。

明日はこれを検索してみて、そこから何か一冊本を見つけて読もうと思う。

 

・仕事を京都に行くテンションでやめない

できることが増えて楽しい。

できることが増えるとわかることが増えるのがいいな。

先輩たちのデータの意味がわかるようになる。版作る個性とかが見えてくる。

仕事ができる人のデータは美しいんだよなあ。見習いたいものです。

私の案が通ったので、予想よりもはるかに早く目標を達成できそうでとても嬉しい。

いつもならケーキを買ったりタピオカ飲んだりで自分を祝っちゃうところなんだけれど、

今はどれも閉鎖、臨時休業でがらんどうの時期なので、コンビニで適当にプリンでも買おうかしら。

私はプリンと鮭とばが好きなのだ。

 

しまわれたい

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発掘されている途中の宇宙人

 

 

・今日の感想

寒かった。会社はダイナミックなつくりをしているのでとても寒い。

電車は人が半分以下にまで減った気がする。素早く動けば座れそうなくらい。

朝の環状線が空いているなんて意味深で薄ら寒い。

交通機関の動きが意味深なのは本能的に怖い。乗っていいのか?と無意識に逡巡してしまう。

ワンクッション悩むということは体力を消耗する。

そしてそれをいつやめられるのかわからないときている。疲れるのだ。とにかく。

昨日人とも話したが、商業施設の閉まった都会に何かうまみがあるのかしら。

人は大勢いるだけで、それらが移動するだけで暴力だ。将棋倒しになれば普通に人が死ぬ。

そういう漠然とした暴力的なものだけが取り残されるなら怖いな、という素朴な感想を持ちながら毎日二時間弱通勤している。テレワークになんないかなあ。

 

・読書などの状況

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読み終わった。

ラストに向かっていく感じが好きだな。感想をうまくまとめたいけど、まだ消化しきれていなくて、読んだことある人と話してみたいなと本を読んで初めて思った。

行き道で急かされるように読んで、お昼休みに止まらなくなって大急ぎで読んだ。

帰り道にゆっくり読んで反芻しようと思っていたけど読んじゃったな。

帰りはもう一冊持って行っていた「素数の音楽」を読み始めた。

もしかしたら途中で止めてしばらく村上春樹読むことにするかもしれない。

なんとなく彼の作品が気になる時期のような気がするので、優先するかもしれない。

でも「素数の音楽」もめちゃくちゃ面白そうなので止められなくて読み切りそうだな。

小説と新書とか科学おもしろ本を交互に読みたいかもしれない。

 

・睡眠や健康

左肩が痛いのと過食が気になる。

ちょうど新職場に入って1ヶ月半くらいで、疲れてきているのかもしれない。

微熱が続いているのも不快。GWまで駆け抜けられるかしら。

体力がないのでいつもフラフラしている。筋トレでもしなきゃまずいなとは思うけれど、

筋トレをする時間も気力も体力もない。

貧血と頭痛が集中の邪魔をするので、とりあえずよく食べて寝ているけど、

あまり効果がなく、いつも疲れているので何か対策をしなくてはいけない。

充電したら満腹になってとてつもなく元気になればいいのに。

生き物の部分を捨てたいな。

 

・気になったこと

陶芸。疫病がおさまったら陶芸教室を探して体験に行ってみたい。

読んだ本に出てくるものにすぐ影響されるのどうかと思うけど、

暗くはない影響なら受けて立とう、というスタンスでいく。

私は消費速度の速い量産品だけに関わりたくて、一生物とかは絶対にやりたくないのだけど、

やりたくないものはやらなくてはならない。

そこに何かあるかもしれないから!

自分のために器を作る程度なら、一度やってみて、納得したら割ろうと思う。

 

・仕事を京都に行くテンションでやめない

テレワークテレワークテレワーク。

まあ弊社は無理なんだろうな、と思うけど、いま流れに即さなかったことが将来何かの段差にならなければいいけど。

扱うものがアナログなので、なんせ紙商品だ、ある程度の変化の影響は受けずにいくのだろうな。でも人は変わるでしょう。

技術とフットワークの軽さは持っておくにこしたことないと思うのだけど。

今回は、設備投資や試行錯誤が一旦は傷になるにしろ、そのあとは何かが残るはずだけど、

それは傷を治せる体力のある会社なりができることであって、

いろんな意味で不可能な会社がたくさんあって、うちもそうなんだろう。

そんなことは知らんので出勤させないでくれ。家にいたい。

 

 

個人的な春

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何点かチェックポイントを設定して数年日記をつけたい。

 

・今日の感想

・読書などの状況

・睡眠や健康

・気になったこと

・仕事を京都に行くテンションでやめない

 

 

この6つに淡々と答えて記録を残すだけでも、

結構自分のバックアップを取れるんじゃないかしら。

 

本日4月12日(日)

・今日の感想

雨が降って寒い。みんな自宅にいるからか、

昨日に続き何人かと通話したりして思いがけない人と話せたりもして、

不思議な機会だなあと思う。こういう得がないとやっていけない。

昨日焼いたビスコッティもどきを食べ過ぎて体調が最悪だ。

頭痛と微熱と胃痛。体調不良をネタに出来ない時期、流行。

 

・読書などの状況

村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読んでる。

あと少しで読み終わるので、今日読んでしまって、明日からまた違う本を過ごすことにする。

村上春樹はずっと読んでみたくて、「海辺のカフカ」を高校生くらいのときに買ってはいたのだけど、なじまなくて上巻三分の一くらいで読まなくなった。

今回は夢中になって読んで、立ち止まって読み返したりもして、とても楽しんでいるので、何かが肌にあったらしい。

かつてと趣味が変わってきたのか、本読む体力が上がってきたのか。

そういうのも日記つけてたら比べられていいな。

 

・睡眠や健康

この土日はよく眠った。

出かけられないから、寝過ごせることがよく理解できているので、心置きなく眠った。

でも少しだるさがあるのが不思議だ。目の疲れも取れていない感じがする。

過剰にお菓子を食べて胃が疲れていること、長時間画面を見て絵を描いていることを考えるとそりゃそうでしょという感じの体調。不思議がるな。

 

・気になったこと

最近ハマっていること、を聞かれて、意外性のある相手にとって面白さのある返事をしてみたいなと思ったりした。

ラーメンズのことを全然知らなかったのでそういう話題になるとラーメンズを答えてみるのだけど、みんなラーメンズについて詳しい。なぜだ。

私が知らないことをみんな知っている。私が知っていることもみんな知っている。

他人がどのタイミングで何を知って、どんなスキルを身につけていくのかがとても気になる。

あとボノボ高山植物と蝉も気になる。

 

・仕事を京都に行くテンションでやめない

疫病の対応について思うところがあったので、ずっとはいないだろうなと思う。

もともと転職の多い職種だろうし、今時ずっと同じ会社にいる方が珍しいだろうから、

どこかのタイミングで動くことになるのだろうな。

それが選べるといいのだけど。

予想できないことが予想できない規模でやって来たりする、ということが世間の傷にならないことを祈る。

 

 

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今日はお休みの日だった。結果的に無理やりお休みになった日。

そういう休み方が後々負債にならないように気を配るのもまた病むことへの一歩のよう。

 

これからの絵の話を何人かにライン通話で聞いてもらって、雑談もした。

もしかしたら絵を描きたいのかもしれない、ずっと宗教や美術の勉強をしたかったのは、私の人生に必須なこと、必要不可欠な栄養素のようなものであって、やりたいこととは別枠である可能性が浮かんだことについて話した。

栄養が足りなくてもがいていたのかもしれない。

腹をくくって栄養を摂りながら、絵を描いていけば私は楽しく過ごせるかもしれなくて、それはやってみる価値があるし、やらなければ生きられない気がする。

今まで右往左往してきたのを持て余している。どう処理したものか。

きっと散々迷ったから、もうストレートな理由のある人生は私には与えられないんだろうけど、どうも整理整頓された生き方に憧れてしまう。

強さのようなものを感じ、それは美しいと思う。自分にないものはいつだって眩しい。目が眩んで、手を伸ばしたくなる。遠ければ遠いほど。

 

スマホひとつで遠くの友人と一瞬で話せることに救われている。

彼らの人生から見た私について教えてもらうと、少しづつ私の輪郭を知る気がする。

みんな私は大丈夫だという。私もそう思う。きっとそれはこんなふうに大丈夫だ、そうだねというやりとりが発生する状況に私が身を置くことができている、コミュニケーションをとっている、ということ自体への信頼があるからだろうな。

孤立しないこと、迷っても立ち止まらないこと、人に頼ること、迷うことを楽しんでいる節があることを忘れないで大切にしたいな。そう、この5年ほどのどこにも所属できなかった長い時間、全て私は楽しかった。辛かったけど。両方、本当に。

接客でどれほど疲れても、最後まで見る元気はなくとも細切れでも必ず毎日見た映画のことや、図書館のコーヒー、お客さんに嘘みたいに怒鳴られて泣いて店長に慰められたこと、先輩と夜まで合わないお釣りの計算をしたことが、私のつま先にいる気がする。

迷ったらきちんと止まって地図を見ればいいのに、と思う。

行動力のある迷子ってどこにも行けないだけだよ。でも私は地図が読めないんだよなあ。

つま先にいる思い出たちのこっちじゃない?という声に従ってここまできたけど、思いもよらないところにたどり着くもので、面白いなあと自分でも思ったりもする。コントロールできない分、そういうところを楽しまなきゃやってられない。

 

夕方、お米をといだ。水に触れて、ざくざくお米を押していると、心の余剰がともに流れ去って行く気がする。

以前、とても尊敬している方が、料理は創作の最初だ、ということを言っていた。そっくりその通りだと思う。そして、私は、食事を作ることは何かを手放させてくれる儀式のようだとも思う。悩み、まではいかなくとも、その手前のものたちを燃やして、流して作るような気がしている。

残った私はほんの少しさっぱりしている。そして寛容なのが、作ったものが残ることがないことだ。

今の私はほんのりさっぱりしている。ネチネチ反芻ばかりしているこんなやつには食べ物を作ることはもはや必須だ。 

夜気

定期的に何かを書き留めたくなる。

その時期が来たので、しばらく今日あったことや気になったことを書いてみる。

きっと色々変化が重なり、忘れていくことに疲れているのだと思う。

こうして書き留めたからといって、そのままでいられることなんてないのだけど。

全てをとどめておけることは不可能だ、ということを、私はいくつになったら理解できるのだろう。水に絵の具を落として、1日眺めていた幼少期にその水が腐っていくのが耐え難かった。今でも花が枯れて黴びるのが不思議なままだ。

幼い頃から、ということは、もはやそういうものから私は細胞分裂してここまで来たのではないか、とか思って諦められないことへの理由にしてみたりする。

 

何を書こうか、というよりどう書こうかだけを決めて五年間続けることを目標にしようと思う。やりたいことをやる算段がようやくつきそうなので、それ関係について触れつつ、ぼちぼち書こう。

 

嘘をつかないこと。話せないことはごまかさず、静かにしていたらいいということを私はたまに忘れる。

毎日何かひとつ新しいことを調べたり読んだりすること。

誠実でありたい。私の好きなもの全てについて、きちんと言語化の手間をかけ、会いに行き、メンテナンスをして、勇気を出せる人間になりたい。

私は臆病だからいつもいろんなことを粗末にし、ヘラヘラして過ごしてしまうから、ここでは落ち着いた人間でいたい。

 

終わらない卒業制作と、近づく面接の対策で気ぜわしく、ぼんやりした1日だった。

今日は授業最後の日で、あとは卒制の提出とプレゼンを残すだけだ。目まぐるしかった二年間のなんて早いこと。

先生と話したのは、絵についてだった。これで公募とか出してみるといいよ、デザイナーとイラストレーターをしたらいい。面白い、と言ってもらって、私はそれが受け取れず、こんなので?!とか見せるほどのものですか、とかわめいた。先生は自信持て!と笑っていた。最後に、いや先生とやりとりするのをこれで終わりにする気は全くないのだけど、絵について触れてもらったのは嬉しかったのかもしれない。

続けていたら知り合いが増えていく、という話もした。続く、続ける。私が絵に留まるということ?たくさんのカットが積み重なって、それのどれかを目に止めてくれた人と出会うことを想像する。楽しいきっと。今使っている主な画材はiPadのアプリだけど、使い終わって重さを増したスケッチブックや、なかなか一番下にたどり着かないスクロールバーをイメージする。

重さ、距離、過ごした時間のことを思いながら絵を描くので、それが人生と重なるのはすごく自然なような気がする。

 

そのあと全てをいったん置いて、京都に用事で行ったのだけど、少し観光客が少なめだった。でも学生が多いので基本的な数はなかなか減らないから、まあまあ混んでいた。

四条のお土産物街を歩いた。去年から何度か歩くことになったこの通りのことを意識するようになっている。思い出が積もりつつある。

用事を済ませ、大阪へ帰る電車への階段を降りながらはっと、絵が描きたいなあと思った。そうだ、私は、先生が言ったことを目標に生きていこう、とヒールの響く音と一緒に腑に落ちた気がした。

この生き方を続けてみることは、少し可能性があって、バランスが取れる瞬間がくるのではないか?とほんのり思った。まだどういうことかはわからないけれど、描いてそれでどこかにいくことは、私の生き方の主軸になれるかもしれない。

犬の首輪の先のようなものがずっと欲しい。そこから離れられないどうしようもない中心のようなものが。離れる気すら失う、圧倒的な中心地。

それの有力な候補として、手間をかけてみるのは、ごく自然な選択のような気がしている。

 

制作と面接と、人と会う約束のある今週。

全部良い方向へ転ぶことを祈りつつ、どうなろうが私はなんとか大丈夫なんだろうなというよくわからない信頼、無謀をつつきまわす夜。